河豚とは なんぞや
ちょいとお堅い話になるかもですが今回はふぐというお魚についての説明です
ウィキペディアなんかですとふぐは「フグ目、特にフグ科に属する魚の総称」とでています。
「とらふぐ」について説明すると、うろこはなく小さな棘があり筋肉(身)、骨、皮、白子(精巣)が食用にされるものの他の内臓はトテロドトキシンという強い神経毒を持ち、
腎臓・肝臓・卵巣は特に強い毒をもちます。
われわれがさばく時は(ふぐはおろすではなくさばくと呼びます)眼球や脳みそも毒物として処理しています。身は淡白で脂分がないのですが旨みがあり鍋などでは上質のダシがとれ極上の雑炊ができます。
ちなみにわたくし幼少の頃から太ってまして家がふぐ料理屋だとわかると必ずフグだフグだとからかわれたものですが フグの体脂肪率って実は人間と同じように計ると5%ほどしかなく屈強なアスリート並みだったりします。
少ない脂肪はほぼ全て毒部位である肝臓に溜め込んでおり、食用にされる部分には脂分はまったくありません、このため鍋にアクは浮いても脂が浮くようなことはありませんしマグロのお刺身のように醤油皿に脂が浮くようなこともないのです。これは旨み成分の多くがアミノ酸によって形成されているためで低カロリー・高たんぱくでありながらも美味しさがあるのです。
というのがとらふぐのお話であります。ふぐは日本国内において百種類以上が確認されていますが食用にされているのは20種類ほどしかなく、食べれないフグもいれば食べれるけど白子や皮に毒を持つ種類がいたり、そもそも個体数が少ないフグは有毒部位がわからないものもあります。
種類判別から危険がともない知識経験のない方の調理は大変危険ですのでおやめください。